
鴻巣の夜シリーズに続き新しくトライしたのが「埼玉ワイドショー」。
世界で一番地味なワイドショーとし、埼玉新聞に掲載されている内容を元に、20代・30代の埼玉県民がサシで語るというもの。
これが驚くほど不人気(笑)
なぜこれがダメだったかを一緒に考えてみましょう。
目次
YouTubeでダメな例を考える
まず、この動画を不人気と捉えている内訳は、再生回数ではありません。
YouTube再生回数は、中身の面白さを除けば、「チャンネル登録者数」「検索需要」「動画の宣伝」が必要な要素になります。
それで言うとそうだ埼玉TVは、このどれも満たしていませんから、再生回数はいったん横に置いておきます。
不人気の内訳は、単純に回りの人の反応からの推測ではありますが、まず最初に、この検証を鑑みると、
音声の聞きやすさとBGMはクリアしていますが、テロップとテンポ感はありません。
では内容において、どういったものが人気になるのかを考えてみます。
YouTubeで人気が出る動画
1. エロ・美女系
これは言わずもがな。
2. 暴力系
テレビでもニュースでも数字を集めるのが、性と暴力。
過激、喧嘩、怒鳴り声、など、バイオレンスなものは常に高い視聴率を誇ります。
3. 無茶系
小学生向け
また、YouTubeの視聴者は主に若年層で、下は小学生まで入ります。
実際、小学生にスマホかタブレット渡すと、ゲームかYouTubeを延々見てますよね。
小学生にとっても1、2は興味対象だし、コーラでお風呂入ってみた、とか、駄菓子10万円分買ってみた、とか、こういう無茶系も人気です。
正義系
悪や不正を成敗する系。「タバコのポイ捨て注意」はやってる人多いですね。2の要素も出せるし。
ヒカルさんの、「お祭りくじに当たりはあるのか」とかもそうですね。
複合系
「街のヤンキーに喧嘩売ってみた」なんかは、2と3の合わせ技だし、「ビーチで水着美女ナンパしたらヤンキーに絡まれた」だと、1+2+3の合わせ技だからかなり強い。
ちなみに、1も2も小学生にとっても興味対象。
4. 私生活の可視化
その昔、上岡龍太郎さんが「これからのテレビは、素人が芸するか、玄人が私生活を見せるか、この2つに1つ」と言い切っていました。
上岡さんの読みの的中率は恐ろしく、YouTuberを見ると、素人が芸をし、玄人になり私生活を見せる、という流れになっていますよね。
ボイパで話題を集めたヒカキンさん然り。
5. お役立ち系
家電の使い方、人気スポット紹介、など、知りたいという需要に答えるお役立ち系。
カズチャンネルとか私も結構見てます。
テーマによってはずっと検索需要があるものなので、再生回数は増え続けます。
地域の動画にどう当てはめるか
他にも、「グルメ、大食い、インタビュー、実験(やってみた)、ダンス(踊ってみた)」などありますが、このあたりはもう少し細分化されるところなので、大きく分けると上の5つになるかなと思います。
とすると、埼玉ワイドショーは、「エロ、美女、暴力、私生活、無茶、お役立ち」
どれも当てはまりません。
さらに、「グルメ、大食い、インタビュー、実験(やってみた)、ダンス(踊ってみた)」
にも当てはまらない。
その上、テロップ・テンポ感がない。
仮にチャンネル登録者数が10万人いても、現状の埼玉ワイドショーでは再生されないと思います。
では、この人気が出る共通点と、埼玉県(そうだ埼玉TV)というものをかけ合わせたコンテンツは、どういうものが考えられるか、ということを別記事でまた考えてみたいと思います。