
大ヒットとなった映画『翔んで埼玉』。
ブームも落ち着いてきたので、一応活動履歴として。
『翔んで埼玉』への協力
フジテレビから最初にお話があったのが2018年2月のことで、最終的には特別協力という形でクレジットされることになったけど、なにをしてたかっていうと、「これ鷺谷に聞いたらわかるんじゃね?」みたいなことがあったときの相談役みたいな感じ。
埼玉県の企業とかこういうところを紹介してほしい教えてほしいとか、劇中で使いたいから埼玉ポーズ写真たくさん欲しいんだけど、こういう写真手配してちょーだい、とか。
原作めっちゃおもしろいし、映画の構想を聞く限りでもこれは凄いことになるなと思ったから、可能な限り協力して。
埼玉県庁の見解
プロモーションに関しても、やっぱりこういう映画だから、県ともなにかやりたいということは言ってて。
でも原作はディスり漫画だから、おーい、一緒になんかやろうぜーっていうラフな感じでいけるもんでもないしっていう。
でも県は県で、なにかいい形でご一緒したいという話も個別に聞いていて。
でも『翔んで埼玉』のクレームを埼玉県庁にする人が未だにいるっていうから、県としては、OK、一緒にやろうぜー、と軽々になれないところがあって。
なので、これを自分が動くことで、いい形でくっつけられないかと。
とりあえず会っちゃおうよ
なのでとりあえず、どういった取り組みができるかわからないけど、とりあえずお互い会っちゃおうよと。
打ち合わせみたいな感じではなく、顔合わせ的なノリでどーですか、俺が間に入って仕切るので、と。
こういうときは、空気を読まないアホが必要で、なかなか素直になれない若い男女に「お前ら好き同士なんだろ?今日ホテルでも行っちゃえよ」と平気で抜かす面倒くさいアホも時と場合によっては有効なときもあって。
組織が巨大なら巨大なほど、アホが有効。
フジは全然OKだったんだけど、県がそこでまたいろいろあって。
じゃあそこに、どの課の誰が行くべきか、それも慎重にならないといけないと。
うーむ、と。
具体案がないとダメ
「具体的にこういうことがやりたいので、こういう協力をしてほしい」というのが明確になっていると、それならこの課の誰々が、みたいな感じで役割がはっきりするから、動きやすいと。
したらば、と。
埼玉ポーズ会議(オンラインサロン)のメンバーと
どんなことができたらおもしろいかを、いろいろ話し合い。
そして翔んで埼玉と埼玉県が合体
埼玉県全市町村の首長が、翔んで埼玉への反撃ツイートを一斉にする
という案で提案。
ある程度その概要を俺からフジと県に話し、両者を会わせることに成功。
ここに来るまで結局半年くらいかかった。
でもそこから協議を重ね、統一地方選が迫ってるところもあって、その案は却下。
他案として提示していた、ゆるキャラ一斉反撃ツイートで決定。
市長からゆるキャラにはなったけど、この案の根底にあるのは、「埼玉で起きるブームって、ほとんど毎回県南地域だけだよね」ってところで。
今回はせっかくの埼玉祭りだから、なるべく全地域巻き込んでやろうよ、というメンバーらの意見もあって、であれば、全地域が参加できる余地のある企画にしたかったんですよね。
あとは、これを機に、フジの翔んで埼玉制作サイドと県庁の人間が良好な関係を築ければ、あとは両者でドンドンやってください、とできるし。
試写会案内、上映、サイト掲載
当初は、反撃という名の応援コメントを寄せる形だっただんけど、試写会を開いて、感想コメントという形が良い、という話が出て、急遽試写会をやることに。
そこで、県とフジが協力して、埼玉県の各自治体に試写会の案内を出したと。
このあたりは、厳密には東映が動いてたけど。
そうして実現したのがこの動画というわけ。
で、公式でもページができて。
なんとか公開直前に実施できた。
これがもう3ヶ月前かー。
いやあ、すごい3ヶ月でしたね。