
福井県鯖江市のJK課プロジェクトについて。
簡単にまとめると
「市民協働」を積極的に進めている鯖江市に、県外の大学生が合宿形式で市に滞在して、まちづくりを提案する「活性化プランコンテスト」っていうのがあって、それの大人版を開催したところ、慶應義塾大学特任助教授である若新雄純さんのチームから、「女子高生がまちづくりに参画する「鯖江市役所JK課」の提案を受けて、それをやってみたって話。
所感
そもそも、県外の大学生を市に滞在させて、まちづくりを提案させるっていう取り組みがすごい。
コピーの「市長をやりませんか?」ってのがいい。「鯖江を遊び場に変えるコンテスト」ってボディーコピーもいい。
普通なら「活性化プランコンテスト」っていう、全くもってつまらなそうなタイトルだけで推し進めがちだけど、ここに「市長やりませんか」って一言があるだけでだいぶ変わる。だからコピーは死ぬ気で考えるべき最重要項目。
ただ、このサイトトップの「コンテスト詳細」をクリックすると、いきなりFacebookに飛ぶところがもったいない。
これで若者の大半をふるい落としてしまうから。
JKというネーミングにクレーム殺到
「鯖江市役所JK課」っていうのは、もちろん正式な課の名称ではなく、あくまでシャレ。
市民団体の一つのプロジェクト名にすぎないわけだけど、「隠語・俗語の類だ」「行政が使用するには不適切」といった声が寄せられたという。必ずいるんだ、こういうの。
市としては「従来のイメージを吹き飛ばすような斬新な活動をしてほしい」という意味を込めてこの名称にしたらしく、参加した高校生らも「高校生まちづくりプロジェクト」っていう名称だったら参加してなかったって言ってたらしい。
コピーしかり、本当にこういう名称決めは重要で。
鯖江市はその重要さをすごくよくわかっていたから、この名称で推し進めたわけで、実際取り組みも成功したんだと思う。
このJK課は多くのメディアから注目されて、総務省の平成27年度ふるさとづくり大賞で総務大臣賞も受賞した。
実際の活動
発足の記者会見やったり、
この写真見てもわかるように、すごい楽しそうだよね。
こういうのって「楽しそう」って思わせられるかどうかが全てといってもいいと思う。
いつも図書館が混んでるから、空き状況がわかるアプリがあれば…ってことで、地元のIT企業とアプリ作ったり、他にも、スイーツ開発したりしてるみたい。
公式サイトも華やかで、
ここから飛べる活動ブログなんか、
まさにJKブログという感じ。めっちゃいいやん。
このJK課は、若い人の力がどれだけ重要か理解しているからこそできた取り組みだと思う。
たいていは、理解していても行動できない人がほとんど。こんなことやったら怒られるなとか思って。
でも市がちゃんと考えて「これをやろう!」と思ったことは積極的にやるべきで。
一部の声のでかい人の言いなりになってもらうために収めてるわけじゃんだよ税金は。
しかしJKがまちづくりしていくって、こばやしたけしさんの漫画みたいだよね。
ちなみにこの本めっちゃオススメ。イラストはかわいらしいけど、内容はかなり核心ついてて。
ところで鯖江市といえばメガネですよね。JK課主催で鯖江市メガネJKコンテストやったら楽しそう。
ミスコンみたいなのはさすがに行政だとやりにくいから、メガネJKスナップ写真をInstagramでアップしていくだけでも、ちょっと見てみたい感じするよね。
俺もコンタクトやめてはや10数年。鯖江市のナイスなメガネしたい。