数年前、「本を出しませんか?」と、ある出版社から言われたことがあります。

聞いたことのない出版社でしたが、そこから出てる本で知ってるものもあったので、少なくとも怪しいところではないと。

有名作家さんとの共著

しかもこれは、ある人との共著という形で、そのある人というのはすごく有名な作家さんで、私を指名してくれたそうです。

本の内容自体は気乗りしない企画でしたが、その方が指名してくれた嬉しさもあったし、自分自身、出版の実績もないし、ここはちょっとやってみようかなと決意したんです。

担当者が…

ただ、その編集者の人の言うことが毎回二転三転してて、一抹の不安はあったんです。

大丈夫かなこの人、という。

上の意向を伝えるただの伝書鳩になってるっぽいなと。

まずは一編あげてください

その後話は進み、「いついつまでに、一編、とりあえずラフでもいいんで、あげてください」、ということで、共著の方が提出していました。全体メールでやり取りしていたので。

さすが◯◯さん、決められた文字数で見事にまとめるなあ、ようし俺も、とばかりに、私も一編書き上げ、提出しました。

するとそこから一ヶ月以上経ったのち、

「その後、色々状況が変わり、ちょっとご連絡遅くなりましたが、近日中にまた必ず連絡します」

と全体メールが、ポン、と届いたきり、そこから数年音沙汰なし

追いかけなかった理由

深追いしなかったのは、あくまで自分は、その作家さんからの紹介だったという立場であること。

それから、その編集者に対し、かなり疑念があったということ。

そして、本の企画内容的に、そこまで気乗りしてなかったということ。

どんな内容であれ、仕事である以上、好き嫌いの感情で動くことはしませんが、稀にこういう、魂が拒絶してるような案件があります。

戒めが災難を生む

その編集者は、なにがしたいのか、まるでイメージが固まっていませんでした。

なんとか案件を進めようとする思いだけはあるようでしたが、こういう方向にしましょう、こうしましょう、と、毎回コロコロ変わる

で、結局、全部投げ出して雲隠れ

すごいですよね。よくそんなことできるなと思う。新卒社員2ヶ月目か。

今思えばですが、あそこでストップしていて良かった思いました。

もっと進行していたら、必ずどこかで本性が出てたはずですから、序盤で良かった。

また、「自分の本が出せる」ということだけに囚われて、「これも仕事だ」「甘えたこと言うな」と自分を戒めてたつもりが、大きな事故を招くことになるんだとも。

「魂が拒絶する」とは

魂が拒絶するというのは、イメージができないということだと思います。

今回でいえば、その人と仕事をして、その本を出版して、自分が喜んでいる姿、その一連の流れがまるでイメージできなかった。

飲んだらどうなるかわからない飲み物を口にしたくないのと同じ。

パッケージもなく、色も匂いもわからない。しかし「自分のためだ!」「仕事だ!」と念じて飲み込もうとする。

でも、

そんな勇気はいらないな

と。

魂が拒絶してるときは、避けたほうがいい。

私一人に嫌われたところであの会社は痛くも痒くもないでしょうが、あの出版社とだけは二度と付き合わない

これはもう、好き嫌いだなんていう感情でさえなく、事故を避けるために。

メルマガ登録

Twitterでフォローしよう